ジュディハピ! プロローグ.Ⅱ
プロローグ.Ⅱ
真っ白な空間に、大きな鏡が一つあった。
その鏡の前には背を向けた人物。寂しい空間に存在するのはたったそれだけ。
鏡は最初何も映していなかったが、ポタッと透明な水に深い紫色の液体が落ちたように波紋が浮かび上がり、徐々に鏡全体に広がって黒と紫の禍々しい色を映しだした。
ふむ、とそれを見て何かを考え込んだ人物は何を思ったのか、腕を鏡に付けて力を入れてみた。
すると、触れた部分から腕がズルリと中に入り込み、肘の深さまで入り込んだ所でピタリと止まった。
しかし、ぐいぐいと押してもそれ以上中に入り込めない。
そのことに人物は溜息を吐き、諦めて腕を引きぬくと同時に一枚の紙を鏡の中から取りだした。
紙に書かれていたのは、ある人物の名前。
その名前は――……。
その鏡の前には背を向けた人物。寂しい空間に存在するのはたったそれだけ。
鏡は最初何も映していなかったが、ポタッと透明な水に深い紫色の液体が落ちたように波紋が浮かび上がり、徐々に鏡全体に広がって黒と紫の禍々しい色を映しだした。
ふむ、とそれを見て何かを考え込んだ人物は何を思ったのか、腕を鏡に付けて力を入れてみた。
すると、触れた部分から腕がズルリと中に入り込み、肘の深さまで入り込んだ所でピタリと止まった。
しかし、ぐいぐいと押してもそれ以上中に入り込めない。
そのことに人物は溜息を吐き、諦めて腕を引きぬくと同時に一枚の紙を鏡の中から取りだした。
紙に書かれていたのは、ある人物の名前。
その名前は――……。
PR